興味を持ってくださった皆さまへ

業種問わず大人の方へ

今これを読んでいるみなさまはどのようなお仕事をされているでしょうか。

極端な話かもしれませんが、そのお仕事がなければ、生活していくことさえままならない状態になることが多いと思います。


突然ですが、服づくりの過程ではどのような状況で人々が働いているのかご存じですか?


世界の服づくりの現場では、不公平な取引によって、真面目にお仕事をしていても最低限の暮らしを営んでいくことさえ困難になり、子どもの教育費を払うこともできない人々がいるのです。

そして収入を増やそうと「児童労働」に走ってしまうことも。

その子どもが大人になっても低賃金での労働が続き、その家庭も児童労働をする。

子どもの仕事は遊んだり学んだり友だちと楽しい時間を過ごしたりすることなのに。

これが「大量消費」が生み出した負の連鎖の現状です。


子どもが笑顔で暮らせること。

また、動物や植物が生き生きと過ごせること。

そして山や川がその姿を変えることなく、いつまでも私たちを癒してくれること。

私たちはこれらを「やさしさ」と呼ぶことにしました。


私たちは「やさしさ」ですべてを包み、それらをつなげるファッションブランドを創り上げます。

私たちが「やさしさ」で創る未来には、笑顔が満ちあふれています


ですが、このままだとそんなやさしさで創られた未来は訪れないかもしれません。

 

だからこそ、今、一緒に。

小さな「やさしさ」をひとりひとりが紡ぎ、一緒に大きな大きな生地を織り上げ、地球を包む1着の服を共に作っていきましょう。

親世代の方へ

この度はやさしいせいふくにご関心をお寄せいただきありがとうございます。

皆さんは自分やお子様のために購入している服がどこでつくられているのか、だれが作っているのか意識をよせてみたことはありますか?


現在、服の生産現場には、我々学生とそう歳の変わらない(なかにはさらに小さい)子どもたちが労働する姿があります。低賃金で教育を受けることはできません。さらに大量の農薬や染料などにより、めまいや皮膚病など深刻な健康被害も出ています。そのほか服飾産業は子どもだけでなく地域社会、環境に与える負荷も大きいことが指摘されています。


皆さんのお子さんと途上国で働く子どもたちの何が違うのでしょうか。


普段、お子さんが着ている服がどのように作られたか知って購入していますか。

どんな原材料がどこでどのように育てられ、誰が染め、縫い、運び、私たちの手に届いているのか想像したことがありますか。


たくさんの涙でつくられた服を着るのは理想的か。

いつどんなときも着る服だからこそ「やさしさ」を考えませんか。


私たちは環境にも人にもそして世界にやさしいファッションブランドを創り上げます。


きっと、やさしさで包まれたお子さんは、その服を通じ、遠く離れた誰かを想像し、感謝できるやさしい子になるはずです。

学生の方へ

突然ですがみなさんは「制服」は好きですか?


「着なきゃいけないから着ているだけ、別に好きじゃない。」

「今しか着れないし、かわいいから好き」          などなど。


様々な意見があると思いますが、制服は学校生活の重要な役割を果たしています。


しかし、この毎日のように着る制服が「どのように作られているか」と考えたことはありますか?

みなさんの来ている制服の裏には、児童労働や染料による環境負荷など、様々な問題が隠れています。


そして、今までの学校生活を振り返ってみてください。

制服に限らず、クラスTシャツや部活のユニフォームなど、みなさんの「思い出の写真」には必ず「衣類」が写っていると思います。


みなさんが青春を謳歌しているその裏で、同い年の子が涙を流している姿を想像したことはありますか?

誰かが悲しんでいると知ったとき、心の底から笑うことができますか?



現状を知ったとき、私たち中高生には何ができるのでしょうか。


私たち「やさしいせいふく」が出した答えは簡単です。

全ての人が笑顔になれる、そんな制服を作ればいいんです。


他にも、みなさんが無意識に購入して、着ている服にはファストファッションのものが多いのでは?


世界中の若者が流行ってる洋服を非常に安く、簡単に購入できてしまう。このような洋服は誰がどうやって作っているのだろう。これも征服と同じように、ファストファッションの裏には児童労働や最低賃金もまかなえず長時間働いている人々、汚染がかくれています。


私たちも、自分達にとって楽で便利な物に気を取られすぎずに、一回立ち止まってかんがえてみましょう。


学生で経済力を持っている人は一握りです。

でもそれは様々な問題を他人事にしてよい理由になるのでしょうか。

制服を着ている当事者は私たち中高生です。


私たちはつくる人も着る人も、全ての人をやさしさで包み込むような、そんな制服を作ることを目指しています。


ここまで読んでくださりありがとうございました。